膿皮症(のうひしょう)とは?
まずは簡単に膿皮症の説明を。
犬によく見られる皮膚病の一つで、皮膚にもともと存在する常在菌のブドウ球菌がなにかのきっかけで増えてしまい炎症を起こす感染症です。
フケや脱毛かゆみ湿疹などが特徴。
我が家のフレンチブルドッグの場合は全体的に皮膚が赤くなったり、湿疹ができたり(湿疹ができたところだけ毛が盛り上がっている)、その部分がかさぶたになったり、フケが増えてきたり、脱毛が酷く一部の毛がうっすらしてきたり、お腹の部分が一時的に黒ずんで色素沈着が起こったりすることがあります。
フレンチブルドッグは膿皮症になりやすいってほんと?
フレンチブルドッグは残念ながら膿皮症を含む皮膚病になりやすいです。
病院の先生もフレンチブルドッグの皮膚病の子はやはり多いとお話ししていました。
もちろんこれにはフレンチブルドッグ特有の理由があって、一つは、顔のシワ。顔にあるシワは汚れやすく、細菌が溜まりやすいため。もう一つは、被毛が短いこと。毛が短いことで外からの刺激をダイレクト受けてしまい影響が出やすいそうです。犬が体を足を使って掻いたりする、その日常よく見る動きでもその時々の皮膚の状態によって刺激となり膿皮症の原因になることもあるようです。
もちろん犬種問わず犬の膿皮症は多いですが、フレンチブルドッグは膿皮症含め皮膚病になりやすいのは、ほんと。
我が家のむぎの膿皮症の記録

膿皮症の状態は見えませんが、左後ろ脚の毛が脱毛により少なくなっています。
写真で見ても分かるぐらい毛がゴワゴワしている。
過去を調べてみると、むぎは1歳の頃からから膿皮症で病院に通っていました。
はじめは赤い湿疹に気づいて、それが広がって治らずに病院に駆け込みました。
日々身体を触って何か心配事はないか確認はしているのですが、毛が一部だけ少し盛り上がっていることがあり、その下を見てみると湿疹やかさぶたが出来ていて、膿皮症に気づくことが多かったです。
病院でクロルヘキシジン酢酸塩が成分のノルバサンシャンプーを病院から処方してもらい、最低週に1度、膿皮症の状態がひどい時は2回自宅でシャンプーし、ひどくなっては抗生物質を飲んで炎症が引くまで様子を見るの繰り返しでした。クロルヘキシジンのシャンプーは膿皮症の原因菌に有効と言われているのですが、むぎにはあまり効かなかったです。洗い方が悪かったのかもしれません。シャンプーが合う子は抗生剤を飲まずに改善する子もいるようです。
そして数年経った今、膿皮症の症状がどんどんひどくなってきました。
今までは赤い湿疹程度の物が、ちょっと膿んだ湿疹になり、脱毛もすごく、かさぶたもたくさんできるようになってしまいました。お薬を飲めば症状は改善するんですが、お薬を飲まないと、すぐぶり返して年の半分弱お薬を飲んでいるような状態になりました。
一番気がかりだったのは、抗生物質がだんだん効かなくなっててきたこと。
今までは抗生剤を1週間飲めばキレイになっていたむぎの肌も、気づけば2週間、3週間飲飲み続けることも。それでもまだ膿皮症が残っていることが多くなってきました。
かかりつけの病院の先生は「まだ薬が効いているから完全に効かなくなったら他の薬にしましょう」といった感じで、あまり気にしていない様子でした。その頃心配で膿皮症や抗生物質について色々調べていた飼い主は、抗生物質を飲み続けると耐性菌ができてあまりよくないという情報を耳にしていたので、どうにかしたいとずっと考えていました。
そしてシャンプーやクレンジング、保湿や消毒、免疫アップにつながる食事など飼い主としても色々試してきましたが、これといって効果が出るものがありませんでした。もう自分でやっていることが正しいかも自信がなくなってきてしまったので(すぐに効果が出ないので)、このままでは良くないと、昨年はじめて皮膚科専門の先生がいる動物病院に相談しに行くことにしました。
次回その動物病院に行った時の話をまとめたいと思います。
我が家で愛用しているシャンプー
動物病院で購入するとどうしてもお値段が上がってしまうので、同様の成分「酢酸クロルヘキシジン」が入っているシャンプーをネットで探して購入しています。(もしかしたら動物病院はもう少し濃度が濃いシャンプーかもしれませんが、いつも透明な容器に入れ替えてもらっていたので、詳細不明)我が家は「ノルバサンシャンプー0.5」か「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」を使用してます。「ノルバサンシャンプー0.5」の方がシャンプーの色が青色で濃く、病院から処方されたシャンプーに似ているのでよく使ってるんですが、今回酢酸クロルヘキシジンの成分量を確認してみたら…
- ノルバサンシャンプー0.5:100ml中500mg(容量:200ml / 輸入品)
- 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー:100g中0.5g(容量250g / 国産)
表記が異なるだけで、成分量はほぼ同じでした…いいと思って使ってたのに、ショック。(飼い主の勝手な思い込みですが…)
「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」の方が容量が多いし、値段もこちらの方が少し安いのでこちらに変えようなか…。パッケージには記載ないですが保湿成分などは異なると思うので、もしどちらか悩んだ方は使い比べて愛犬に合う方を選んでみてもいいのではないでしょうか?
むぎのシャンプー担当は夫なので、泡立ちや洗い上がりについてなど聞いてみたいと思います。
⇨ 早速聞いてみたものの特に違いはないと言っていた…ほんとかな。
膿皮症:むぎの写真
色々写真を見返していたのですが、きっちり膿皮症と分かる写真が見つからず…大きめの赤い湿疹ができた時の写真があったので、載せておきます。膿皮症の症状はいつも同じということではないので(我が家の場合)参考程度にしていただけると。痛そうに見えると思うので苦手な方はページ閉じちゃってくださいね。

上の写真は顔にまで膿皮症の湿疹ができてしまった時、うっすらお腹の部分もボツボツしている。我が家の場合基本足から症状が発生するので、顔にまで出る時はだいぶ悪くなっている状態です。

こちらは後ろ足に大きめの湿疹が。このぐらい赤くなっている時は、むぎも触られると痛いようで、嫌がっていました。ごめん…
今後最近新たに取り入れている自宅ケアや、皮膚科学会認定医を取得された先生のいる動物病院で聞いたお話についてもまとめていければと思います。
コメント